← ブログ一覧に戻る
アドバンスド・コンサルティング

メール通知の実装と運用ノウハウ

2025年5月13日|カテゴリ:開発Tips

✉️ はじめに

「○○されたら、自動でメール通知できますか?」
→ 「…やります」

FileMakerでのメール通知、やってみると意外と奥が深い。単に メールを送信 スクリプトステップを使うだけではなく、送信の設計・条件分岐・テストのしやすさなど、地味だけど大事なノウハウが詰まっています。

🔧 基本は「メールを送信」ステップ

メールを送信 [
  送信先: 顧客::メールアドレス ;
  件名: "受付完了のお知らせ" ;
  メッセージ: 顧客::氏名 & "様、受付が完了しました。"
]

FileMaker Proならこれだけでメール送信が可能。ですが、本番環境で運用するにはもう少し工夫が必要です。

💡 メール通知、あるある設計Tips

✅ 1. 件名・本文は計算式で柔軟に!

件名: "注文No." & 注文::ID & " の確認メール"
メッセージ:
List (
  顧客::氏名 & " 様" ;
  "ご注文ありがとうございます。" ;
  "受付日時:" & Get(CurrentTimestamp)
)

✅ 2. テスト中の“誤送信”を防ぐ!

条件分岐 [ Get(AccountPrivilegeSetName) = "開発者" ]
  変数を設定 [ $to ; 値: "test@example.com" ]
その他の場合
  変数を設定 [ $to ; 値: 顧客::メールアドレス ]
終了条件分岐

環境や権限で送信先を切り替えるのは鉄板テクです!

✅ 3. HTMLメールを使いたい!

FileMaker標準の メールを送信 ステップはHTML非対応ですが、「SMTPで送信」やClaris Connect、SendGrid APIなどの外部サービスを使えばHTMLメールも実現可能です。

🗂 ログと履歴も忘れずに

📌「送った/送ってない問題」を避けるには、記録に残す設計が重要です!

✅ まとめ

メール通知は便利な一方で、事故が起きやすい機能でもあります。だからこそ、誤送信防止策・ログ記録・テンプレ管理など、しっかりした設計が重要です。

「簡単に見えて、実は奥が深い」
——それがFileMakerのメール通知です。

← ブログ一覧に戻る